星宮いちご、結婚します! ~ 幕間劇①
星宮いちご、結婚します! ~ 大空あかり編 - AoiMoeのおはなしの続きだよ。
あかりちゃんちから帰った日のこと
「そういえば、さっき、あかりちゃんちに行って来たんだけどね、あかり、大学でも頑張ってるみたいだったよ」
「気象学だっけ……理系は大変そうだなぁ」
「あおいも大学行ってたけど、文系だったもんね」
「文系だって大変といえば大変だったけどね。特に、私たちみたいに、忙しい仕事の合間に大学に通うのは、本当に大変。でも、理系の子たちは大学に通うだけでも大変そうだもん。それに、周りは男の子ばっかりで、あんまり女の子いないみたいだし」
「そういえば、あかりもそんなこと言ってたなー。男の子たちはあかりがアイドルだって気づいてないみたいで、あんまり話しかけてこないって言ってたよ」
「……あのね、いちご」
「ん?」
「それは、気づいてないんじゃなくて、気づいてるけど高嶺の花だと思って話しかけることができないだけだから」
「えっ、そうなの?」
「うーん、そっかー。いちごはしょうがないとしても、あかりちゃんも、しっかりしているようで、けっこう天然なところがあるもんなぁ……」
「むー」
「理系の男の子たちは、そういうもんよ」
悲しいなあ……。