読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

AoiMoeのおはなし

アイカツロス症候群のリハビリ活動二次創作

星宮いちご、結婚します! ~ 学園長室にて

学園長室にて

(コンコン)

「失礼しまーす」

(ガチャッ)

「……あら、星宮、久しぶりね、いらっしゃい」

「織姫学園長、ご無沙汰してます」

織姫学園長とは現場でよく会うものの、この学園長室に来るのは卒業して以来かもしれないな。

「OH! スター宮ハニー、聞いたぞ、霧矢ハニーから」

「別府先生、もう『霧矢ハニー』は無いんじゃないかしら」

「おっと、そうでした学園マザー」

「まあそれは置いといて……。星宮、今日はその件で来たのよね」

「はい……すみません、本当なら私から直接お伝えしないといけなかったのに」

「いいのよ。星宮も忙しい身なのだし、状況判断としてはむしろ適切だった思うわ。気にしないで」

この前、あおいと蘭に結婚の報告をした後、急に地方ロケが入ってしまい、織姫学園長との面会のスケジュール調整が付かなかったのだけれども、そのことをあおいに相談したら、

「こういうことは、とりいそぎ耳に入れておくことが重要だと思うの。学園長にはひとまず私から伝えておくから、いちごは後日報告に行くようにね」

という話になったので、今日こうして学園長室に来ることになった。

「という訳で、改めまして、星宮いちご、このたび結婚することになりました」

深々とおじぎをする。

「おめでとう。でも、ちょっと急でびっくりしたわよ」

「私も自分でちょっとびっくりしています」

「スター宮ハニーは、昔から直感で動くタイプだったからな、YEAH。今回もビビッと来たのか?」

「はい、ビビッと来ちゃいました」

「ふふ……日程的にあまり余裕はないけれど、その辺の調整はおいおいするとして……」

「はい」

「星宮、私が以前、あなたたちに言ったことを覚えているかしら?」

「ええと……アイドルと恋愛について、ですよね」

「そう。あの時も言ったけれど、私は、アイドルが恋愛しても構わないと思っているわ。でも、あなたのフアンの中には、それを悲しんで、離れていってしまう人もいるかもしれない。星宮、あなたにはその覚悟ができているかしら?」

「はい。……実は、ここに来る前、ずっとそのことを考えていました」

「あなたの考えを聞かせて頂戴」

「……確かに、悲しませてしまうファンや、離れていってしまうファンの方がいるのならば、それは私としても辛いことです。ですが、一方で、結婚することによって、一歩成長した、一味違う星宮いちごを見せられれば、そのことによって、ファンのみんなにも、改めて元気をあげられると思うんです」

「あなたはただのアイドルではなくて、トップアイドル。それがそんなに簡単なことではない、ということは、ちゃんと理解しているわよね?」

「はい……。でも、いつもそうやって、難しいことを乗り越えて来ましたから、今回もきっと、大丈夫です。それに、私は、いつも一人ではありませんでしたから」

「ふふ。……そうね。あなたの周りには、自然と人が集まってくる。あなたのことを応援したいって人が。……私も含めてね」

「OH!もちろんこのジョニー別府もだぜ、YEAH!」

「ありがとうございます、織姫学園長、ジョニー先生」

(コンコン)

「失礼します」

そう言って入ってきたのは、あおいと涼川さん……じゃなくて、涼川先生だった。

「あら、霧矢先生、今日は授業のある日だったかしら?」

「いえ、今日はいちごの件で同席しようと」

あおいは今、このスターライト学園で先生をやっている。といっても、アイドルの仕事もあるので、週2回だけ、……えーと、なんだっけ、ちゃぶだい教員だっけ……

「コホン……嘱託教員ね」

私の心の声にツッコんでくれるあおい、さすが!……というわけで、嘱託教員として、後輩の指導をしている。ドラマにバラエティに歌に大活躍、今やトップアイドルの一員となっているあおいが実践的な指導をしてくれるということで、在校生には非常に評判がいいらしい。

「それにしても、あの星宮が、こんなに早く結婚するなんてな。とりあえず、おめでとうな」

「ありがとうございます、涼川先生」

「じゃ、久々に星宮の顔も見られたし、おめでとうも言ったので、俺は教室に戻るから」

わざわざそれを言いに来てくれたらしい。

「さて、じゃあ霧矢先生も来たことだし、この後の日程について、話し合いましょうか」

「はい!」

「まずは……」