星宮先輩は言った――あかり、大丈夫?おっぱい吸う?
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まあR15くらいやね。
星宮先輩は言った――あかり、大丈夫?おっぱい吸う?
「ああっ、もうあんまり時間がないよおー!!」
私、大空あかり、中学三年生。アイドルやってます。みんなも知っての通り、私は中学一年生のころから、ずっと朝の情報番組で「大空お天気」のコーナーを担当してきたのだけれども、今度、ステップアップをするために、気象予報士の資格を取ることにしたんだ。でも、アイドルのお仕事と試験勉強の両立は大変で、もう試験は三日後だというのに、まだ自信が持てていない。
「うう……もう夜9時か……」
参考書から視線を外し、左を見る。そこには、主が不在のベッドがある。
「今頃、スミレちゃん、スタジオでレコーディングしてる頃かな……」
スミレちゃんはアルバム制作で、なんと、アメリカは西海岸のロスアンゼルスに行ってるんだ。だから、しばらく戻ってこない。いいなあ、アメリカ、西海岸……青い海、白い雲、そんなのロスじゃ日常茶飯事だぜ!……いけないいけない、今は勉強に集中しないと……。
そんな時……
――コンコン
と、部屋の扉がノックされた。
「はーい、どうぞー」
――ガチャ
「やっほー、あかり、勉強捗ってるー?」
そう言いながら入ってきたのは、星宮先輩だった。
「あっ、星宮先輩、お疲れ様です」
「もー、他人行儀だなあ、ちゃんと『いちご』って呼んでよ」
「じゃ、じゃあ……いちご!」
「うんうん」
「うう……それで、星宮先輩、じゃなかった、いちご……は、どうしてここに?」
「あっ、そうだった」
そう言うと、一度、扉の外に出て、廊下からワゴンを運び込んできた。
「ジャーン、夜食の差し入れでーす」
「わー、ありがとうございます!」
「これは、寮のキッチンを借りて作ったのり弁とお味噌汁。おいしいよ」
「星宮先輩……じゃなかった、いちごの手料理なんて、私、感激です!」
「フフッヒ」
2
「ごちそうさまでした」
「おそまつさまでした」
そうして、私は机に向き直る。
「じゃあ、私、そろそろおいとましようかな」
そういって帰っていこうとする星宮先輩を、何となく引き留めてしまった。
「あ、あの、星……いちご!……今日はその、スミレちゃんもずっと海外に行っていて、居なくて……もう少し、一緒にいてもらえますか?その……勉強が捗らなくて、少し不安で、さみしくて……」
すると、星宮先輩は、天使のような微笑みを浮かべて、
「じゃあ、ちょっとだけだよ……あかりは、ホント、甘えんぼさんだなあ」
と言って、スミレちゃんのベッドに腰かけた。
そのまま、何をするでもなく星宮先輩は私のことを見守ってくれている。そんな中、私は勉強を開始する。
……
うう、難しい……。自然と眉間にしわが寄ってきて、鉛筆で頭をつんつんしたり、髪の毛をわしゃわしゃとしてしまう。
「あかり、大変そう……」
星宮先輩が独り言を言っているが、私の耳には入ってこなかった。
「えーと、なんかあおいが、この間、こういうシチュエーションにぴったりな言葉をネットで見つけて、『馬鹿だよねー』って言いながら、私に見せてくれたような……なんだったかな……まあいいや、たぶんこんな感じだったよね」
突然、星宮先輩は立ち上がり、頭を掻きむしっている私の横に立った。
その気配を感じて、私は顔を上げる。
そして、星宮先輩は言った。
「あかり、大丈夫?おっぱい吸う?」
はい?
一瞬、星宮先輩が何を言ったのか分からなかったけど、次第に脳内で構文が解析されてきた。
星宮先輩の……おっぱい……おっぱい……ごくり……。
「……って、私、なんか間違えちゃった気がする!忘れて!忘れて!」
という星宮先輩の声も私の耳には届かず、私は
「あの、私……いちごのおっぱい、吸いたい!」
と言った。
3
しばらくして。
「じゃあ、ちょっとだけだよ……」
上半身裸になって、両手をクロスさせて胸を隠している星宮先輩が、恥ずかしそうに私の横にやってきた。
「それじゃあ……はい、どうぞ!」
そう言うと、右の乳房を持ち上げて、私に差し出してきた。星宮先輩の乳房……綺麗……。
「そ、それでは、い、いただきます!」
――ぱくっ
「きゃっ……」
赤い野いちごのような、その控えめなつぼみを、私が口に含むと、星宮先輩は、小さくかわいい声を上げた。
――ちゅーちゅー……
星宮先輩のおっぱい……おいしい……。もちろん、母乳が出たりしているわけではないけれど、何か、甘い味がするような気がする。
「あ、あかり、くすぐったい!そんなに吸っても、何もでないよ!」
それでもお構いなしに、吸い続ける。
――ちゅーちゅー
最初はくすぐったそうに体をもじもじとさせていた星宮先輩も、次第に慣れてきたみたい。やがて、私の頭を撫で始めた。
「ふふ、あかりったら、本当の赤ちゃんみたい……」
そう言った星宮先輩の顔を見上げると、そこには、天使の微笑みが……いや、そこには、確実に、母性が宿っていた。これが……これがバブみというものなのね!
――ちゅーちゅー
次第に私の顔もほころんできて、存分にリラックスできた気がする。でも、無情にも、星宮先輩はここで、おっぱいを私の口から引き離す。
「はいっ、もうおしまいっ」
「ええー、あかり、もっといちごのおっぱい吸いたいよお!」
「だーめ。続きは、勉強が終わったらね!」
「はーい」
……その後の勉強は、すごーく捗った。すごい、星宮先輩のおっぱい、すごい……。
4
「というわけで、あかり、無事に気象予報士の試験に合格したみたいだよ」
「三日間、部屋に戻ってこないと思ったら……いちご、何やってるんだか……」
「でも、あおい、すごいね、あの『大丈夫?おっぱい吸う?』って奴。リラックス効果抜群みたい」
「あのね、いちご。あれは『おっぱい吸う?』じゃなくて、『おっぱい揉む?』だから」
「えっ、そうなの?」
「っていうか、キラキラッターで流行ったのも一瞬だけだったし、それに……本当に揉ませたり吸わせたりする人、いちごくらいだと思うんだけど……」
「そうかなあ……でもまあ、あかりも無事合格したし、『大丈夫?おっぱい吸う?』は、おすすめです!」
「どういうオチよ……」